はじめに
漫画って
読む順番が決まってるって
知ってますか?
いつもは
無意識に見ていますが
基本的には
1ページごとに
「右上から左下」
という順番で
読んでいきます。
※S字に視線を動かすイメージ
今回は
・読みやすいコマ割りの基本ルール
・気を付けるべき注意点
の2つに分けて解説します。
読みやすいコマ割りの基本ルール
読みやすいコマ割りの共通点
それは
迷わず読める
コマ割りであること
です。
具体的にいうと、
下へ読むのか
左へ読むのか
次のコマを
迷ってしまうような
配置にしないという事です。
こちらをごらんください。
これだと
どちらを読めばいいか
迷ってしまいますよね?
こうなってしまう原因は
コマの大きさと
場所の配置ミス
です。
では、どうしたら
読みやすいコマ割りが
出来るのでしょうか?
それは、
パッと見た時に
視線が勝手に動くように意識する
ということです。
どういう事かといいますと
「読む順番が分からない」
というのは
どっちにも読めそうな
選択肢があるコトが原因なんです。
なので、
読者に選ぶ選択肢をあたえない
コマ割り
を目指しましょう。
気を付けるべき注意点
これを見てください。
上のイラストは
「コマの形自体は一緒」で
人物やセリフの位置を
変えた例です。
右と左
どちらのほうが
読みやすいですか?
多くの人は
右の方が自然に読めた
のではないかと思います。
逆に左側は
1コマ目から3コマ目に目線がいき
2コマ目のセリフを
飛ばして読んでしまったのでは
ないでしょうか?
これは
セリフの配置で
NGが決まる特殊な例です。
そもそもこれは、
コマ割り自体よくないので
やらない方が無難です。
ですが、
ページ数や構図の都合で
どうしてもこうなってしまう場合は
読んでもらいたい順番に
目がうつるよう
読者の視線を誘導しましょう。
・キャラの視線を
読んでほしいコマへ向かせる
・読み飛ばされそうなコマには
セリフを入れない
・どうしてもセリフを入れたい時は
コマとコマの枠を
またぐように入れる
※先ほどの画像のように
1コマ目と3コマ目のフキダシを
近くするのは最もNG
・集中線&スピード線で
見てほしい方向へ誘導する
(↑先ほどの漫画の解説です。
右側は自然に読めるように
色んな方法を使ってます。)
これらのテクニックを使えば
たとえ読みづらいコマ割りだったとしても
出来るだけこちらが
思った通りに
読んでもらう事ができます。
ただしこれはあくまで
応急処置的な対応であり
多用するものではありません。
そもそもこのような
テクニックを使わなくても
自然に読めるコマ割りを
意識しましょう。
細かくコマ割りをし
セリフを沢山いれなければ
いけないような状況は
ページ配分を間違っているか
エピソードを
詰め込み過ぎな可能性があります。
ですので
場合によっては
プロットからやり直し
ネームで頭を
抱えることがないよう
適切なやり方を探してみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
コマ割りの重要さが
お分かりいただけたでしょうか。
漫画を描く時は
読者が迷わないような
コマ割りを心がけましょう。
漫画を読む際は、
S字をイメージし
複雑で細かいコマ割りは
避けましょう。
どうしても
そうなってしまう場合は
この記事にのせたテクニックを使い
出来るだけ読みやすい
画面作りを意識してください。
いくら面白い漫画でも
読みづらそうと
判断されてしまったら
内容を読んでもらえません。
なので、
ネームを完成させた後は
第三者の目線で
読みやすいコマ割りになっているか
確認してくださいね。