もくじ
持ち込みって何?
持ち込みとは、
完成した漫画を
自ら出版社に持っていき
賞に応募する方法です。
漫画作品を応募する方法は
【投稿】と【持ち込み】の
2種類に分かれています。
【投稿】は
前の記事で説明したとおり
郵送で作品を送る方法です。
それに比べ【持ち込み】は
電話でアポをとり
直接編集者さんに見て頂く方法
となっています。
次の章で、
2つの具体的な違いを説明しますね。
投稿と持ち込みの違いとは
投稿と持ち込みは
どちらがいい
というものではありません。
それぞれの応募方法に
メリットとデメリットが存在しますので
比較した表を見て下さいね。
投稿 | 持ち込み | |
---|---|---|
応募方法 | 郵送 | 直接手渡し |
手軽さ | 遠方に住んでても 気軽に応募できる |
東京に出向かないと いけない |
料金 | 高くても1000円前後 | 自宅から出版社までの交通費 |
反応 | 批評シートが 返ってくるまで 待つ必要有 |
持ち込んだら すぐにアドバイスがもらえる |
具体性 | 基本、1~5などの 数字判定で コメントが少なめ |
細かい所まできけて シートにない項目も◎ |
担当 | 一定以上の賞に 入らないと つかない可能性が高い |
その場で名刺を もらえる 可能性がある |
まとめ | どこに 住んでいても、 気軽に応募できるため 利便性がよい 交通費が かからない 直接アドバイスが 怖い場合でも 批評シートで 改善点が分かる 結果が分かるまで タイムラグがあるため 次の作品に 反映させるまで 時間が必要 |
プロの編集者さんに 具体的な アドバイスをしてもらえる 投稿より担当さんに なってくれる確率が高い 交通費が かかることや、 道に迷う可能性がある よくも悪くもキッパリ 言ってもらえるため メンタルが弱い人は 描けなくなる可能性も |
これが、主な違いです。
メリットとデメリット
両方を比べてみて
自分にどちらがあってるか
考えてみてくださいね。
持ち込みは怖いってホント?
「ズバズバ言われるって聞きました」
「ダメだしされまくりって本当ですか?」
そんなウワサを聞いて
持ち込みを迷ってる方はいませんか?
結論から言うと、
本当です。
どれだけ自信のある
原稿をもっていっても
ズタボロに言われると
覚悟しておいた方がいいでしょう。
なぜなら、
編集さんはあなたに
更に魅力的な漫画を描いてほしい
と思っているからです。
限られた時間の中
いい所ばかり褒めていても
上達はしませんよね。
それよりも、
「ここをこうしたほうがもっとよくなる」
というアドバイスの方が
よっぽど身になるわけです。
それが結果的に、
こういったウワサになってしまった
ワケですね。
ちなみに、
基本どの編集さんも
改善点を伝えてくれますが
口調はやさしくやんわりと
話してくださる方も多いので
過度に緊張しすぎる必要はありませんよ。
※原稿を破られるとか、怒鳴られるというのは
一切ありません。
そういった事は、マンガの中だけの話ですので
安心してくださいね。
投稿と持ち込み、どちらがオススメ?
前々章で
「投稿と持ち込み
どちらがいいというものではありません」
といいましたが
オススメはあります。
それは、
「持ち込み」です。
えっ、持ち込み?
そんなふうに尻込みしてしまったあなた
もう少しだけきいてくださいね。
理由としては、
メリットとデメリットを比べた時に
持ち込みの方が、
圧倒的にメリットが多いんですよ。
ひとつ質問ですが
あなたは、何のために
賞に応募しているのですか?
もちろん、デビューしてプロになって
漫画家になりたいからですよね?
だったら持ち込みにしましょう。
プロの編集さんから
直々にアドバイスがもらえる機会なんて
そうそうないです。
しかも、
無条件でみてもらえるわけではなく
漫画原稿が完成した時のみに
与えられた
「特権」なのです。
このチャンスを逃すなんて
もったいないです。
ただし、1つだけ注意点があります。
それは
「メンタルが弱い人は
持ち込みを控えた方がいい」
ということです。
ここでいう
メンタルが弱い人というのは
このような場合をさします。
少し言われただけで、再起不能になり
次回作が描けなくなる人
見返してやる!と負けず嫌いの精神を
持ち合わせていない人
とりあえず描いてみただけで
本気で漫画家を目指してるわけじゃない人
ここに当てはまる場合は
いいアドバイスをもらったとしても
次の作品が描けなくなる可能性が
高いです。
それは非常にもったいないことです。
だって、作品を一つ
仕上げたあなたには
「漫画を描ける才能」が
あるのですから。
なので、その場合は
無理して持ち込みする必要は
ありません。
自分の心の準備ができた時に
持ち込みをしてみてくださいね。
複数の出版社に持ち込み出来る?
「自分にどの雑誌が合ってるのか
色々見て回りたい」
「遠方から持ち込みするので、
色んな出版社から
アドバイスをもらうことは可能?」
このようなコトってありますよね?
結論から言うと、
出来ます。
ただし複数の出版社を回る場合は
色々と注意点があるので
こちらをチェックしてみて下さいね。
複数の出版社を回る時に
気を付けるべきこと
①それぞれの出版社に電話で予約しておく
②予約の時どれくらい
間隔をあけるべきか
③道順をあらかじめ調べておく
④何事も余裕を持って行動する
1つずつ解説しますね。
①電話で持ち込みの予約をしておく
まずは、
電話で持ち込みの予約を
しておきましょう。
持ち込みをして、時間が余ったから
他の出版社に見てほしい
とかけこむのはNGです。
急に、友達に
今から家に行くから準備して待ってて!
と言われても困りますよね?
なので、あらかじめ
持ち込みできる日を決めて
回りたい編集部さんへ
持ち込みの予約をしておきましょう。
ちなみに一般的な編集部は
午後の時間帯からしか受け付けてません。
持ち込み予約をする際は
その出版社の
注意事項をよく読んで下さいね。
②予約の時どのくらい時間を空けるべきか
複数の出版社さんに、電話予約をする際
気になるのは
「どのくらい時間をあけて
持ち込みの予約をするか?」
という点だと思います。
結論としては
同じ出版社なら1時間
別の出版社なら1時間半~2時間
時間をあけて、予定をたてて下さい。
持ち込みでかかる、一般的な時間は
1社あたり
30分~1時間を
目安にするとよいでしょう。
(※最短5分~1時間半くらい)
出版社から出版社へ移動する際
路線が違ったり
出口が複数あったりして
初めての方は迷う場合が多いです。
(※遠方の人は特に)
なので、もし不安な場合は
余裕をもって2時間以上あけると
よいでしょう。
③道順をあらかじめ調べておく
持ち込みに行く際は、
道順をあらかじめ調べておきましょう。
今は、スマホで
路線や載る車両の番号など
全てわかる時代ですよね。
なので、出来るだけスムーズに
到着できるように
ネットで検索できる情報は
先に頭にいれておきましょう。
④何事も余裕を持って行動する
編集者さんは、
わざわざ時間を作って
持ち込みした漫画に
アドバイスをしてくれます。
なので、
間違っても遅刻する事が無いよう
早めの移動を心がけましょう。
具体的には、
30分前に現地到着し
近くのカフェで
時間を調節するとよいでしょう。
出版社には5分前到着するようにし
シートに必要事項を記入
受付のお姉さんに紙を渡して
ブースで待ちます。
また、移動時間だけではなく
原稿についても、余裕をもって
完成させておきましょう。
早めに到着しても
セリフ入れが終わっておらず
ワタワタ書いている…
なんてことが
ないように気を付けましょう。
気持ちにも
余裕がなくなってしまいますし
最悪セリフ抜けが
発生していたら
編集者さんが読んでいる時に
つまってしまいます。
ですので
【現場到着】【原稿完成】【心】
この3つに余裕をもって
持ち込みに挑んでくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
まとめると、
こちらになります。
・持ち込みとは、完成した漫画を
自ら出版社にもっていく応募方法
・ダメだしもされるけど
それ以上に得るものが大きいのでオススメ
・複数の出版社に持ち込む場合は
余裕を持って計画を立てること
ちなみに、
複数に持ち込みする際は
毎回原稿を返してもらい
本命を一番最後にして
そのまま預けてくるのがベストですよ。