イラスト関連 液タブ・画材レビュー

【レビュー】キーボード一体型ペンタブレットHUION「KD200」を使った感想

2021年7月21日

HUIONペンタブレビュー

イラストレーターの
花咲ちゆ(@hanasakichu)です(*´ω`*)
 
 

今回は、HUIONさんにご提供いただいた

ショートカットキー
一体型のペンタブレット

『INSPIROY Keydial KD200』

の製品レビューをさせていただきます!

 

 

 

 
KD200で描いたイラストがこちら

HUIONペンタブKD200

花咲ちゆ
本体がスタイリッシュで
かっこいいので
 
そのイメージを
つめ込んで描きました♪

 

ちなみに

「案件なら良い事ばかり書くのでは?」

という心配のお声も
きこえてきそうですが
 

バッチリすべて
本音で書かせていただきますので
 
ぜひ参考にしてみてくださいね!

 

(HUION様からもご承諾いただいております)

 

ペンタブ INSPIROY Keydial KD200の特徴

 
INSPIROY KEYDIAL KD200は

キーボードが本体と
一体化しているペンタブで


2021年に発売されたモデルになります

HUION KD200外箱

 

HUION KD200本体と付属品全体

 

本体、すごくかっこよくないですか!?
 
 

今回、お話をいただいたときに
液タブ派の私は正直

「板タブ使えるかな…」と思って
製品ページを見てみたのですが
 

キーボードと一体型のビジュアルを見て

かっこいい!!
と一目ぼれしてしまいました笑

 
 

それもそのハズ

日本グッドデザイン賞ほか
さまざまな国際的デザインアワードで
 
次々と受賞をしてるんです

 

HUION KD200本体キーボード部分

 

HUION KD200本体裏側

 
ペンタブレット自体に
キーボードやダイヤルがついているなんて

次世代的だなぁと感心しました

 

ペンタブレットの大きさ

 
サイズ感はこのようになります

HUION KD200本体セット済み
ディスプレイ画面の23インチと比べると
かなりスタイリッシュかつコンパクトですね

 

HUION KD200本体とペン

5年ぶりくらいの板タブでしたが
画面比率は特に問題なく描けました

 

 

本体とセットになっている付属品

 

付属品の詳細は
以下のようになっています

 

HUION KD200本体と付属品セット

 

HUION KD200付属品全部

 

HUION KD200付属品拡大

 

HUION KD200付属品ペン・ペン立て

 

HUION KD200付属品ペン立ての中身

 

2本指グローブやペン立て、替え芯10本に

ペン先クリップ(ペン先をひっこぬくための物)
までついてるのは

うれしい想定外でしたね

 
 

こういうのを見ると
テンション上がるんですよね…!

この気持ちを分かってくれる人は
きっといるはず

 

HUION KD200取扱説明書

HUION KD200取扱説明書の中身

 
ちなみに、このCDのようなものは
案内書となっており

ドライバ自体は
HPからダウンロードする形となります

 

ドライバのダウンロードは
こちらから出来ます

 

説明書にはちゃんと
 
日本語説明部分もありますので
安心ですね

 

KD200を使用して良かったところ10点

 

花咲ちゆ
では、実際に私が
KD200を使用してみて
 
良かったと思う点を
10個ご紹介します

 

①充実した付属品
 

②本体付属のキーボードとダイヤルが便利

③ペンの描き心地がよい(筆圧感知)

④本体が暑くならないので作業しやすい


⑤届いてすぐに使える


⑥設定画面が分かりやすい


⑦他の左手デバイスとの併用が可能


⑧有線と無線が選べる


⑨スマホにつないで使える


⑩軽くて持ち運びに便利

 

1つずつご紹介していきますね

 

HUIONペンタブKD200

 

①充実した付属品

 
まずは

商品が届いて
わくわくして箱を開けた時に

「ワッ」とテンションがあがる
豊富な品揃えです

 

HUION KD200付属品全体

HUION KD200付属品拡大

 

今はペンスタンドの中に

替え芯やペンクリップが
入ってるんですね~
 
 

2本指グローブを装着するとこんな感じ

HUION KD200グローブ装着時1

HUION KD200グローブ装着時2
 

あると便利なお絵かき用の手袋が
最初からセットでついてくるのは

お得感がありますよね

 

 

②本体付属のキーボードとダイヤルが便利

 
このペンタブ最大の魅力は
キーボードとダイヤルの部分です
 

HUION KD200キーボード部分

 
ペンタブ本体に
お絵描きでよく使う

キーボードショートカットがついてるので

 
まさに理にかなった設計だと
感じました

 
 

私は普段
 
デュアルディスプレイ
+液タブで描いている為

キーボードの位置がすごく遠くて

 
遠くまで手を伸ばさないと

ショートカットキーを
押せないんですよね…
 

 

そういった不便さも
一体型のKD200なら
 
ストレスなく解消してくれます

 

③ペンの描き心地がよい(筆圧感知)

 
個人的に一番感動したのは
ペンの描き心地の良さですね
 

HUION KD200ペンとペン立て

 

このペン
めちゃくちゃ描きやすいです!
 

具体的には

些細な力加減で
理想の強弱がつけやすいのです

 

お絵描きの楽しさって

ペンの描き心地で
決まると思うんですよね

 
KD200で一番気に入った部分でもあり

もし可能ならこのペンだけ
使いたいぐらいです

 

HUION KD200ペン拡大

⇑サイドスイッチが2つあるのもポイント

 

いつも使っているペン
(Wacomcintiqpro16)

より若干軽かったので
 

・重いペンが得意でない人
・長時間お絵描きする人

 


手の負担軽減に良いかもしれません

 

HUION KD200キーボードとペン

 

 

④本体が暑くならないので作業しやすい

 
本体が暑くならないのも
魅力の1つです
 

これは、KD200の特徴というよりは
板タブの性質なのですが

液タブを使用していると

どうしても本体が
暑くなってしまうんですよね 

  
 

基本は気にならないのですが
さすがに最近は結構暑くて

真夏に液タブは
ちょっとハードだなと思っています…
 
 

その点、板タブは
全く熱くならないので
 
快適に作業することができました

 

⑤届いてすぐに使える

 
本体をパソコンにつなぎ
ドライバをダウンロードするだけで
 
すぐに使うことが
出来るようになります!
 
 

「それって当たり前じゃないの?」
と思う方もいるかもしれませんが
 
 
私が今使っている液晶タブレットを
使えるようになるまでは

・画面がつかない
・筆圧感知機能がきかない
・何故か点滅する


接続だけで丸1日かかりました…

 
なので
すぐに使える状態になったのは

個人的にはありがたかったです

 

 

⑥設定画面が分かりやすい

 
分かりやすい設定画面も
特徴の1つです

 

ドライバをインストールすると

ダイヤルやショートカットを設定する
このような画面が出てきます

 

HUION KD200設定画面

 

直感的に分かりやすくなっており
デジタル音痴気味の私でも

特に不便なく設定することが出来ました

 

 

HUION KD200設定画面・ショートカット

ダイヤルの設定はデフォルトで
3種類ですが

機能のカスタマイズで
ショートカットキーを割り当てると

「ダイヤルでキャンバス回転」なども
設定することができます

 
 

HUION KD200設定画面・デジタルペン

ペンのサイドスイッチは
初期設定で

消しゴムと右クリックに設定されていました

 

⑦他の左手デバイスとの併用が可能!

 
いつも使いなれている左手デバイスと
一緒に使う事もできます

 
私はもともとTourBox という
左手デバイスを使用しているのですが

特に問題なく

ペンタブのキーボードと
併用することできました
 

単純に、ショートカットが増えるので
すごく便利になりましたね

 
 

ただ、amazonの商品説明には

キーボートとショートカットキーと
ダイヤルをご利用いただく場合

Huion-Sketch以外のソフトは効かないです。

と書いてあるので

心配な方は一度メーカーに
問い合わせしてみるとよいかもしれません
 

※私はCLIP STUDIO PAINT EX
ソフトを使用していますが

特に問題なく動作していました

 

⑧有線と無線が選べる

 
有線と無線、お好きなつなぎ方で
接続することできます

HUION KD200本体USB接続

⇑有線だと左上からコードが出ます
 

Bluetooth5.0レシーバーや
 
USBーCケーブルが
最初から付属されている
ので

切り替えたくなった場合も安心です

 

私は両方試しましたが
特に問題なく使用することが出来ました

 

⑨スマホにつないで使える

 
KD200のペンタブは
スマホにつないで使用することできます
 
 
今回は、パソコン接続だったので
試していませんが

外出先、旅行先などで
お絵描きしたくなったときのために
 
スマホ対応はありがたいと感じました

 
 

⑩軽くて持ち運びに便利

 
少スペースに置ける
薄さとコンパクトさがあります

 

HUION KD200本体と付属品全部

 

通常、タブレットはおき型なので
サイズはあまり関係ありませんが
 

先ほどご紹介したように

この製品は
スマホで使えます

 
となると、やはり軽くてコンパクトな方が
外に持ち運びやすいですし
 
どこでも気軽にお絵描きできるのは
魅力の1つですね

 

花咲ちゆ
以上、ペンタブレット
KD200を使用して
 
よかったと感じた点10点でした

 

KD200を使用して個人的に気になったところ5点

 

「沢山いいところがあるのは
分かったから

デメリットはないの!?」

と思った方も多いでしょう
 

もちろん、あります

 
些細なことも含め
 
個人的には
この5点が気になりました

①ダイヤルの反応や設定がイマイチ

②ショートカットキー登録は一部のみ

③描画面と距離があると
ペンの反応が若干悪い


④価格がお高め


⑤あくまでも板タブ

 

1つずつご説明いたしますね

 

①ダイヤルの反応や設定がイマイチ

 
本体左上についている
  
回せるダイヤルの性能が
イマイチだと感じました

HUIONペンタブダイヤル

具体的には2点あり

・1回転が大きすぎて
微調整がしづらい


・反応が悪く、若干遅れが生じる

という部分でしょうか

 

一度の回転が大きすぎる点

最初はキャンバスの大きさを
ダイヤルで変更できるよう設定してたのですが

 
一度の「カチッ」となる動きで
 
極端に大きくなりすぎたり
小さくなりすぎて
 
あまり実用的には感じませんでした

 

 
拡大縮小がイマイチに感じたので
ダイヤルを「回転」に割り当て後
 
クリスタのソフト側で
 
一度に回転する
角度の変更も試してみましたが

 
本体のダイヤルの回転自体が
一度で大きく動いてしまうので

 
数値を小さくすると

 
かなり回さないと
理想の部分まで到達できない
 
 
というジレンマが
おこってしまったのですね
 

花咲ちゆ
ダイヤルを使いながら
お絵描きしましたが
 
もう少し微調整ができると
よいなぁと思いました

 

ダイヤルの反応が遅れる

 
ダイヤルを使用しても
反応までに0.3秒ほどかかります
 
 

効かないわけではないんですが

少しタイムラグがあったり
反応しないタイミングがあったり
 

ダイヤルの感度と速度が
もう少し良ければ
 
直感的に使えるのになぁと感じました

 

②全てのキーをショートカット設定できるわけではない

 
ペンタブ本体についている
キーボードに

 
割り当てられる
ショートカットは

 
最上段の5つだけになります

 

HUION KD200設定画面・ショートカット

⇑白く囲ってある部分のみです

 

全てのキーに
ショートカットを割り当てられるのなら

素晴らしかったのですが
 

現状は

通常操作のショートカットキーを
入力する必要があります

 
 

何がいいたいのかというと

あらかじめソフトで
よく使うショートカットキーを
 
自分が把握している必要があるのですね

 
 

花咲ちゆ
たとえばよく使う
「戻る」ボタンは
 
Ctrl+Zですが
 
普段から左手デバイスに
頼りっきりの私は
 
デバイス自体にボタンを
設定してしまっているので
 
キーボードのショートカットが
分からないんですね

 

こうなると

普段からキーボードショートカットを
使いこなせていることが前提となります

 

 

それと

キー自体が厳選されているので

必要なキーがない
ということも発生します

 

HUION KD200キーボード部分

たとえば、色調補正のショートカット
Ctrl+Uですが

「U」のボタンが存在しません

 
 
なので、普段から
色調補正を多用する場合は
 
上段5つのショートカットキーに
登録する必要があり
 
ボタンが足りなくなってしまうのです

 

 

 

この点に関しては
解決策がありました!
 

ソフト側から設定をすることで
数少ないキーでも
 
全てをショートカットにすることが
可能です
 

クリスタを使用している場合の
やり方は

ファイル⇒
ショートカットキー設定⇒

目的の機能に
ショートカットを追加

です
 

こうすると

「A」に色調補正を割り当てれば
1クリックで発動することが出来ます

 

 

花咲ちゆ
全てのソフトが
対応可能かは分かりませんが
 
キーボードがフルに使えるので
すごく便利になりますね

 

 

③描画面と距離があるとペンの反応が若干悪い

 

これは、気持ち程度なのですが

描画面とペンが少し離れていると
 
カーソルがついてこないことが
多々ありました

 
 

今使用している液タブは
ペンと画面がかなり離れていても

カーソルが追従してくれるので
少し違和感はありましたね
 
 
正直、
そこまで支障はないのですが
 
気になる方が
いらっしゃるかもしれないので

参考までに記載させていただきました

 

④価格がお高め

 

通称「板タブ」と呼ばれる
ペンタブの中では
 
価格がお高めです
 

amazonでの販売価格は
2021年7月時点で

19999円となっています

 

この価格って、あと数千円出せば
 
お安めの液晶タブレットが
買えちゃうんですね

 
もちろん、使い勝手は

「板タブの中での最高ランク」
「液タブの中での最安ランク」なので

変わってくるとは思いますが
 
 

購入の際は
 
他製品との比較をしたうえで買うと
良い買い物が出来ると思います

 

(ただ、セールでお安くなることも
あるみたいなので

正しい価格はリンク先でお確かめください)

 

 

⑤あくまでも板タブ

 
これは好みの問題なので
デメリットでもなんでもないのですが

液タブ派の私は

板タブが使いにくいと
感じてしまいました

 

KD200は、ペンタブの中では
描き心地が抜群によくて

とくに筆圧感知は
性能のよさにびっくりしたのですが

どうしても

「手元に描いたものが画面上に表示される」
ということに

違和感を覚えてしまうんですよね

 
 

 
ただ、あくまでもこれは個人の感想で
 
 
プロの方でも
「板タブの方が使いやすい」
 
と愛用している方は
沢山いらっしゃいます

 

なので、できれば
家電量販店で試し書きをして

自分が「板タブ」と「液タブ」
 
どちら派なのか
知っておくと良いと思います

 

そして、板タブの方が
使いやすいと感じた方は

ぜひこの製品も
候補に入れてみてはいかがでしょうか

 

ペンタブレットHUION「KD200」感想まとめ

 
今回は
キーボード一体型ペンタブレット

HUION「KD200」を
レビューさせていただきました

ザッとまとめるとこんな感じです
 

製品特徴

  • ダイヤルとキーが一体型なので
    これ一つで大体の役割を補える
  • キーボードを置くスペースがなくても
    ショートカットキーを使える
  • 左手デバイスの割り当てが足りずに
    困っている時に
    ショートカットキーの追加が出来る
  • かっこよくて
    スタイリッシュなデザイン
  • ダイヤルの性能自体は発展途上かも

 
この製品を一言で表すのなら
 

ペンタブ、ダイヤル、キーボードが
セットになっている
 
万能型のよくばりなペンタブ

だと感じました!

 
 

個人的におすすめしたいのは

 


・デスクスペースが小さくて
置き型デバイスをおけない方
 
・キーボードが遠い位置にあり
現状だと手首に負担がかかってる方
 
・空き時間にサッと取り出して
お絵描きしたい方

 
などは
相応の魅力があるかと思いますので

ぜひ製品を
チェックしてみてくださいね

 

 

 

この記事の中にでてきた
左手デバイスや

普段使っている液タブの
感想・レビューは以下からどうぞ⇓

 

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この記事が少しでも
参考になれば幸いです!

  • この記事を書いた人

花咲 ちゆ

【可愛い】と【癒し】が得意な
イラストレーター

クリエイティブなことが大好きで
日々新しいことに挑戦中(*´ω`*)

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