原稿用紙の線について
原稿用紙には、
基準枠
タチキリ
外枠
といった3種類の線があります。
そして、
見開きになったときに
内側にくるスペースは
ノドといいます。
今から一つずつ解説していきますね。
①基準枠線
基準枠線(きじゅんわくせん)とは
一番小さいワクの
線のことをいいます。
この線は、コマを割る時に
目安となる線で
重要な絵と、セリフは
ここの中に描きます。
どこまで印刷されるか
分からない時や
迷った時はこの線の中に描けば
間違いないです。
②タチキリ線
タチキリ線とは、
「ここまで印刷されます」という
目安の線です。
この線の内側に描けば
基本は印刷してもらえます。
また、
コマ割りをする時に
全てを基準枠線でわってしまうと
きゅうくつな印象を
あたえてしまいます。
なので、
目立たせたい部分だけ
コマ割りをこの線まで
描くようにすれば
メリハリのある画面を作れます。
ただし、このタチキリ線は
あくまで目安です。
場合によって、
印刷がズレてしまった時などは
ここの線ギリギリに描いていた
絵やセリフは途切れてしまうので
気を付けましょう。
③外枠とは
外枠(そとわく)とは
一番外側の線のことをいいます。
一般的に、
絵はこの線まで描きますが
ここに描いた絵は印刷されません。
ではなぜ
ここまで描くのかというと
印刷がずれてしまった時に
外枠の部分まで絵を描いていれば
キレイに印刷されるからです。
もし、タチキリ線ぴったりまでしか
描いていなかった場合は
ベタのはしっこ部分や
中途半端な部分が
本になった時見えてしまいます。
そうならない為の、予備として
外枠という線があるのです。
※ノド側には注意!
ノド、というのは
見開きになった時に
本の真ん中にくる部分の事です。
先ほどは、
タチキリ線までは印刷される
といいましたが
1つ例外があって
この「ノド」になる部分は
本の内側に閉じられてしまい
見えなくなってしまうのです。
つまり、
扉絵が左側で1ページ目の場合
2(偶数)ページの左側
3(奇数)ページの右側
の基準枠線部分までは
何も描いてはいけないのです。
特に初心者さんは
ノド側に絵を描いてしまうという
ミスが多いようなので
気を付けてくださいね。
ちなみに、ノドの反対側は
ギリギリまで印刷されますので
タチキリ線まで描いても大丈夫です。
そのページが、
右に来るのか左に来るのか
意識しながら
ノドに気を付けて描きましょうね。
良いコマわりの例
これまでのルールを守って
描いたコマ割りの例はこちらです。
個人的には、
右ページ最初のコマと
左ページ最後のコマは
タチキリ線(外枠)まで描くのが
オススメです。
ちなみに、左上の部分は
大ゴマを使うとよいでしょう。
これらに関しては
色々な理由があるのですが
長くなってしまうので
また違う記事で解説しますね。
まとめ
今回は、
原稿用紙のどこまで
絵をかけばいいのか
を解説しました。
・大事な絵やセリフは基準枠まで
・基本はタチキリ線まで印刷される
・ノド側には何も描かないようにする
この3点を抑えて
理想通りの原稿を作って下さいね。