最終更新日 2020.4.20
ネームの役割とは?
ネームとは
プロットの後に描く
漫画の設計図のようなものです。
(プロットについて詳しくは
こちらの記事をごらんください)
具体的にいうと
コピー用紙(好きな紙)に
コマ割りやセリフ、
表情などをラフの状態で描き
実際に読んでチェックする
作業工程です。
この作業をするコトによって
・きちんとページ内に収まるか
・分かりづらいところはないか
・どの構図が一番伝わりやすいか
などが確認できます。
これをせずに
いきなり下絵に入ってしまうと
ページが足りなくなったり
物語が終わらなかったり
色んな問題が
発生してしまうので
きちんと話をねってから
下絵に入るようにしましょうね。
また、ここの部分で
漫画の面白さが決まりますので
納得いくまで
ネーム作業をおこないましょう。
(人によってはネームをきるという
言い方をしますが、意味は一緒です。)
①ミニネームを作る
まずは、ミニネームを作ります。
人によっては
いきなりネームから
描き始める方もいますが
最初のうちはハードルが高いので
先にミニネーム(プチネーム)を
作りましょう。
ミニネームとは、
ネームの設計図を
更に細かく
分解して作る作業です。
ネーム作業は
・コマ割り
・セリフ
・ページ配分
・展開
など
やることが沢山あります。
しかし、
それを一度にやろうとすると
難しくて先に進まない
原因となってしまうため
まず先に
全体の構図やコマ割りを
決定するために
ミニネームを描きます。
作り方は、
A4の用紙一枚に
このように描いていきます。
(⇩画像参照)
◆左◆
ちいさな見開きネームを
3段か4段
◆右◆
修正のコマ割り
気付いた事メモやセリフ
この時点で
構成をねっておけば
描き直す手間も小さくてすみ
結果的には
直接ネームを描いた時より
短い時間で完成させるコトができます。
ちなみに、
扉絵も1ページと
カウントしますので
見開きの場合はいつも
2.3
4.5
といった
偶数から始まる数字になります。
②ネームを作る
ミニネームを作ったら、
次は本番ネームを作ります。
基本的には
人物を大きくして
「表情」や「フキダシの大きさ」
などをつめていきます。
作り方は、
A4のコピー用紙を半分に折り
両端を3~5センチほど折り曲げ
漫画原稿の比率と
同じくらいのものを作ります。
この時に気を付けるコトは
ヨコの空白を
多めにとるのはもちろん、
タテにも少し
余白をいれて作るコトです。
そして、ページを書くところは
可能なら枠内(コマの中)に
入れるとよいと思います。
これは、
最初は気にしなくても
いいのですが
漫画を投稿して受賞すると
担当さんというものがつき
プロの編集さんと一緒に
話を作ることになります。
そのやりとりで
自分がネームを送ることになった場合
FAXだとタテヨコの部分が
切り取られてしまう場合が
多いのです。
(※数字を中にいれるのも
見切れないようにするため)
なので、
編集さんも
見やすいネームを作る為
いまのうちから
意識しておくとよいでしょう。
(ページの数字を入れると
絵とかぶるのがイヤな方は
わくの外でも大丈夫です。
ただその場合は、
上下見切れるのを見越して
更に小さいネームわくにして下さいね。)
まとめ
いかがでしたか?
まとめると、このようになります。
・ネームとは、
本番を書く前の「ラフの漫画」
・先にミニネームを書いてから
ネームに入るとラク
・トビラ絵も1ページとカウントする
・必ず「見開き」で考えること
今回は
実際にネームを作る際の
具体的な手順を
お教えしました。
この記事に書いてあるのは
あくまで一例なので
描いていくうちに
自分がやりやすいと思う方法を
見つけていって下さいね。
今後は、
ネームでとまってしまう人に向けた
コマわりテクニックやコツ
考え方など
さまざまな方面から
お伝えできればと思いますので
楽しみにお待ちいただければ
幸いです。