漫画の下絵(下書き)とは
下絵の役割とは
ペン入れの時に迷わない為に
鉛筆で描く絵のことです。
そのまま原稿用紙に直接
一発書きしてしまうと
修正液を沢山使うことに
なってしまいます。
そうならない為に
原稿用紙に鉛筆で描く工程を
下絵と呼びます。
具体的な手順
下絵を描く手順としては
以下の通りです。
- コマ割りをする
- フキダシを描く
- 人物のアタリを配置する
※ここでフキダシの位置も調整します - 背景のアタリを配置する
- 人物を描きこむ
- 描き文字をいれる
- 背景を描きこむ
※全て鉛筆またはシャープペンで描きます
ちなみにこの順番は
あくまで一例なので
自分がやりやすい方法で
描いてくださいね。
やることとしては
ネームを元に
大きな原稿用紙に
絵をうつす作業となります。
ちなみに、下絵で描いた絵は
そのままペン入れすることになるので
本番の絵として、
ネームよりも丁寧に
仕上げてくださいね。
下絵(下書き)にかかる時間
これは、1週間で終わる人もいれば
3か月以上かかる人も居ます。
ただ、プロになった場合は
早いペースで完成させる技術が
求められるので
その練習として
1か月以内の完成を
目指しましょう。
もしあなたが
今描いている作品が
初投稿や、2回目3回目の場合
これより遅くても大丈夫です。
初めて間もないうちは
丁寧な下絵を描いてください。
最初から丁寧に描く
クセをつけておくと
のちのち有利になるからです。
いつもは雑な人が
あとから丁寧に描くのは大変ですが
初めから丁寧に描いていると
徐々になれてきて
スピードが上がります。
なので、はじめうちは
時間がかかってもいいので
納得いく絵を
描いてくださいね。
※ただしいくら時間をかけても
完成させなければ意味がないので
必ず仕上げるようにして下さい。
水色シャーペンで描くアタリ
「下絵をするとき、水色で描くと便利」
こんな事を
きいたことはありせんか?
なぜ便利かというと
薄い水色で描いた絵は、
印刷されないからです。
ちょっと意味が分かりませんか?
たとえば、
人物のバランスをとるために
アタリと呼ばれる
おおまかなラフを描いたとしますよね。
でも、鉛筆で描いてしまうと
それを清書する時に
いちいち消さなくてはなりません。
でも、
水色の線でアタリをかけば
そのまま直接
上から鉛筆で描くことができるのです。
水色の線が
印刷されないメリットは
ここにあります。
そういった理由で
水色シャーペンを使う人が
たくさんいるのですね。
また、鉛筆で描くと
線が多すぎて訳がわからなく
なってしまう現象も
水色で描けば解決しますので
もし興味のある方は、
下絵に水色シャーペンを使ってみるのも
よいでしょう。
ただし、水色はいくら描いても
印刷されないため
そのままの勢いで
描きこんでしまうと
下絵のペースが遅くなります。
その場合は、
人物や背景のアタリだけ水色で描いて
カタチをとり
鉛筆に持ち替えてから
描き進めてくださいね。
描き込みと丁寧さについて
下絵って、
どれくらい丁寧に描けばいいのか
悩みますよね。
結論からいうと、
めちゃくちゃ
丁寧に描き込みましょう。
理由としては、
下絵で雑な部分があると
ペン入れの時に
線を間違えてしまい
作画のクオリティが
下がってしまうからです。
プロの方は、
ラフな下絵から
素晴らしいペン入れを
する人も居ますが
初心者は
絶対にマネしてはいけません。
ラフな下絵から必要な線を
ペン入れの時に選びとる
というのは
ものすごく難易度が高いです。
あれは、何千時間何万時間と
必要にせまられ描き続け
訓練した人にしか
できない技術です。
なので、最初のうちは
下絵とペン入れ時に
クオリティの差が出ないように
細部まで描きこんでくださいね。
まとめ
今回は
漫画の下絵をする手順と
気を付けるべき注意点を
解説しました。
この作業を
どれだけ丁寧に出来るかで
ペン入れの時の
「ラクさ」が変わってきますので
最後まで頑張って描き上げて下さいね。