セリフとモノローグって何?
漫画を読んでいる時に、
主人公たちが喋っている
フキダシの中に描いてある言葉を
セリフ(台詞)といいます。
また、セリフに似たものとして
頭で考えてる感情
心の声のことを
「モノローグ」と呼びます。
書き方としては、
セリフと同じ方法で大丈夫ですので
一緒に見ていって下さいね。
漫画のセリフの基本の書き方
アナログで描いた、
投稿用の漫画の場合
セリフは
鉛筆またはシャープペンで書きます
なぜかというと、
フキダシの中のセリフは
キレイな字に直してくれる
それ専門のプロの方が居るからです。
具体的には、
「写植」(しゃしょく)と呼ばれる方法で
これをしてもらうと
鉛筆で書いた字が
本でみるような「活字」に
生まれ変わります。
よくある間違いとしては、
ボールペンやミリペンなどで
セリフを直接書いてしまうことです。
これをしてしまうと、
周りの方が困るハメになりますので
やめましょう。
また、
トビラ絵(表紙)のタイトルも
鉛筆で書きます
たまに
投稿作の結果発表の時
トビラ絵に直接ペンで
タイトルを書いている方を見かけますが
あれも間違いなので、
気を付けましょうね。
通常のセリフの入れ方
通常のセリフの場合
(絵の上にかからない、必ず読んでほしいセリフ)
フキダシの中に鉛筆で書きます。
その時、出来るだけ丁寧に
読みやすい文字で書くように
心がけましょう。
直接評価には影響しない部分ですが、
セリフが読みづらかったら
漫画の面白さが
半減してしまいますよね。
なので、時間をかけて作った作品を
一番いい状態で見てもらう為にも
キレイな読みやすい字を
書きましょう。
絵の上にかかるセリフの入れ方
絵の上にかかるセリフは、
そのまま直接書かずに
「トレーシングペーパー」という
道具を使います。
通称、トレペと呼ばれる
透けてる「写し紙」のようなものですが
これを漫画の絵の上にはり、
トレペの上に鉛筆で
文字を書くカタチになります。
詳しい使い方は
次の章を読んでくださいね。
トレーシングペーパーの使い方
絵の上に
セリフがかかる場合は
トレーシングペーパーを
使いましょう。
トレーシングペーパーの使い方
1.絵の上にセリフをいれたい
ページを用意する
2.セリフより大きめのサイズに
トレーシングペーパーをはさみでカットし
上からかぶせる
3.トレーシングペーパーを、
1cmくらい折り曲げ
折った部分を後ろの原稿に
回り込むようにセット
後ろからメンディングテープで
2か所止める
4.トレーシングペーパーの上から
鉛筆でセリフを書く
ちなみに、セリフをいれたい絵が
下の方にある場合は、
トレペの折った部分を
横から原稿にはりつけましょう。
(下からはNG)
3カ所以上、こまごまとした
セリフをいれたい場所がある時は
コマごとに
トレペを準備すると
ペラペラめくれやすく
取れやすくなってしまうので
B4サイズのトレペを丸々1枚
使って下さいね。
⇑トレーシングペーパーは
こちらのSAKAEさん(旧トチマンさん)のが
オススメです。
セリフが透ける透明度の高いトレペは
これだけでした。(主観です)
透明度の低いものは、セリフ確認の際に
いちいちトレペをめくる必要があるので
面倒です。
なので、質いいものを使いたい方は
私が愛用しているこちらをオススメします。
⇑コクヨさんのA4サイズの
人気のトレーシングペーパーです。
お安いトレペとなっており
初めての方や、お金をかけたくない方
質にこだわりがない人にオススメです。
ただし、低価格なかわりに
A4サイズとなっており
原稿用紙を全面は覆いきれないので
注意してください。
※工夫しながら使えば
大きな問題はないです。
ペンで書くべきセリフとは
これまで、
セリフを書く時は、全て鉛筆で書きましょう
と言ってきましたが
例外があります。
それは、フキダシ横の
追加のしゃべり文字です。
何それ?って思った方
こういうセリフを目にしたことは
ありませんか?
⇑ここの、セリフの隣にある
小さい書き文字は
そのままミリペンで書いてOKです。
鉛筆書きのセリフと
直接ペンで書いていいセリフ
この
2種類の違いはなんでしょう?
それは
作者がペンで書く文字は
読み飛ばされても
ストーリーに支障がないものが多いです。
たまに、描き文字のセリフに対して
写植のセリフで
返事している漫画もありますが
とても読みづらいのでやめましょう。
読者がパラ見だった場合、
フキダシの中のセリフしか
読んでない場合が多いです。
それなのに、
小さな描き文字⇒大きな写植セリフで
会話が繋がっていると
何故この流れになった?と
読み返さなければ
ならないことがあります。
そうならない為にも、
セリフを入れる時は
小さな書き文字⇒小さな書き文字
普通のセリフ⇒普通のセリフ
と、繋がるように
書いてくださいね。
必ずやっておくべき大切な事
セリフを全部入れ終わった後にする
大切で忘れがちなことがあります。
それは
セリフ抜けが無いか
見返して確認すること
です。
セリフ入れって、
意外と大変なので
丸1時間かかるなんてことも
よくあるんですよね。
そうすると
全部を書き終えた瞬間
達成感でホッとしそうになるんですが
自分が書いたセリフは
必ず見返してください。
意外と、
セリフが抜けや書き間違いって
よくあるんです。
〆切前のボロボロの状態で
時間に追われながらやるので
どうしても見落としがちに
なってしまうんですね。
とくに、モノローグ系の
フキダシがない書き文字は
忘れられがちなので
しっかりと確認してくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
漫画のセリフ入れの際、
気を付けることをまとめると
・基本はエンピツで書くこと
・フキダシ横の小文字は
ミリペンで清書すること
・読みやすい字で、丁寧に書くこと
・絵の上にかかるセリフは、トレペを使うこと
・セリフ抜けや間違いがないか
必ず読み返すこと
これらのルールを守って
読みやすい作品を完成させて下さいね。